国立公園や自然公園など、外観の保たれた綺麗な公園に子どもと虫を観察していると、
「ここで虫とりしていいのかな?」
と気になることはありませんか?
今回は、子どもと虫とりをする際に注意したいことをピックアップ。
虫とりのルールやマナー、また虫とりを禁止された場所や採ってはいけない虫の種類などをまとめました。
本格的に虫好きになりそうなお子さんが長く虫とりを楽しむために、基本的な虫とりマナーを押さえておきましょう!
こんな方におすすめ
- 虫とりが好きなお子さんがいる
- 虫とり禁止の場所や、とってはいけない虫について知りたい
もくじ
虫とりのルールとマナー(基本編)
まずは、虫とりをする際の基本的なルールとマナーについて、次の3ポイントをチェックしておきましょう。
1.危険な場所に入らない
当たり前のことではありますが、「立ち入り禁止」と掲げられたところには近づかないようにしましょう。
また、崖や急な坂のあるところ、水辺などは要注意です。
トンボやチョウを追いかけていると、足元や周囲が見えなくなるので、気を付けたいですね。
2.農地で勝手に虫とりをしない
畑や田んぼなどでに勝手に足を踏み入れることは厳禁です。
虫とりをするときは、必ず土地の持ち主に許可をとりましょう。
3.目的を明確にして虫とりをする
虫を持ち帰る場合は、そのあとどうするのか、採集の目的を明確にしましょう。
幼虫にしても、成虫にしても、家に持ち帰って育てるとなれば、エサや育てる環境が必要となりますよね。
責任を持って飼えるのか、できない場合はむやみに虫をとって、持ち帰らないようにしましょう。
飼う前に、お世話ができるかどうか子どもに確認するといいですよ。
未就園児の場合は、まだ親がお世話をする部分が多いですが、小学校にあがると、えさを与えたり、飼育に必要な葉っぱなどは自分で見つけてきます。
お子さんが大きくなって、ひとりで虫とりに行くようになったときのことも考えて、しっかり伝えたいですね。
虫とりをしてはいけない場所の調べ方
次に、虫とりを禁止されている場所の調べ方をご紹介します。
1.公園のホームページ「ルール・利用案内」を確認する
虫とりに行く場合は、まず公園のホームページを確認しましょう。
「利用案内」や、「利用のルール」のページに、昆虫採集や動植物の採取について定められている場合があります。
特に、環境省の管轄下におかれる、国民公園はじめ、
国立公園・国定公園・自然公園・都市公園
と名のつくものは、昆虫採集、いきもの、動植物についての規定が設けられている公園があるので、要チェックです。
2.特別保護地区をチェックする
公園にもよりますが、すべての国立公園で昆虫採集が禁止されているわけではありませんが、
「特別保護地区」が設定されたエリアでは、一切の昆虫採集が禁止されています。
国立公園における特別保護地区は、環境省「国立公園一覧」ページより確認できます。
調べたい公園をクリック⇒「概要・計画書」⇒「区域図(PDF)」
と進んでください。
3.虫とりが禁止されている公園の例(東京都)
ここでは、東京都内で例をあげます。
環境省の管轄下におかれる以下の「国民公園」のひとつ新宿御苑は、昆虫採集はもちろん、虫網や虫かごの持ち込みも禁止されています。
また、少し大きめの公園では、
などで、昆虫採集が禁止されています。
ちなみに、上野動物園がある上野恩賜公園では子どもの虫とりやどんぐり拾い程度はOKとのことです。
植物採集や昆虫採集について
子どもの虫取りやドングリ拾い程度であれば可能ですが、公園環境の保全の妨げとなる行為や商業用の採集は禁止しております。
近所の児童公園などで、昆虫採集採集を禁止されているケースは少ないと思いますが、
念のため、自治体や公園のホームページをチェックしてみることをおすすめします。
採集禁止の昆虫ってどんな虫?
昆虫採集が禁止されているエリアのほか、そもそも「とってはいけない虫」もあります。
それは、国や県などが
- 国や県より「天然記念物」に指定された昆虫
- 「種の保存法」に定められた種類の虫
「種の保存法」とは、絶滅のおそれがある野生生物を保護するために制定された法律で、
昆虫については、「国内希少野生動植物種一覧」より確認できます。
我が家は都内で、普段の虫とり遊びの中で、採集禁止された虫に出会うことはありませんが、
自然の多い地域での虫とりを楽しむ方やお子さんは、知っておきたい情報です。
虫とりを通じて、自然や生態系を知ることができますが、それもマナーやルールを守るからこそ可能になります。
子どもが大きくなって本格的に昆虫採集を始めたときのことも考えて、親も一緒に学びたいですね。
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