鴨肉はその豊かな脂の風味で、幅広い年齢層に人気があります。特に夏の暑い日に食欲が落ちても、冷たい料理としてさっぱりと食べられるのが魅力です。
ジューシーで美味しい鴨肉ですが、食べ過ぎるとカロリーや脂肪などのデメリットが気になることも。
今回は、鴨肉について
- 鴨肉とその脂の特徴
- 鴨の脂が体重に与える影響
- 鴨肉の美味しい食べ方
などをご紹介します。
もくじ
鴨肉・鴨の脂の特徴やメリットは?
鴨肉は牛肉、豚肉、鶏肉に次ぐ人気を誇り、その独自の特徴についてお話ししましょう。
鴨肉の大きな特徴としては、不飽和脂肪酸が豊富で、脂の融点が低いことが挙げられます。
① 不飽和脂肪酸が豊富
鴨肉には、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸がバランス良く含まれています。
このため、血中コレステロールの低下や生活習慣病の予防に効果的です。
② 脂の融点が低い
鴨の脂は約20℃で溶け始めるため、消化が良く体内に蓄積しにくい特性があります。
これにより、冷製料理にも適しています。
カロリー、糖質、脂質の比較
鴨肉100gあたりの栄養素は以下の通りです。
- エネルギー:333kcal
- 糖質:0.1g
- 脂質:29g
他の肉類と比べてみると、次のような数値が見られます。
肉の種類 | エネルギー | 糖質 | 脂質 |
---|---|---|---|
牛肉 | 371kcal | 0.2g | 32.9g |
豚肉 | 386kcal | 0.1g | 34.6g |
鶏肉 | 200kcal | 0g | 14g |
これらはあくまでも目安で、部位によって数値は異なることをご了承ください。
鴨の脂は太る?デメリットは?
鴨肉の脂は他の肉と比較して脂質が多くないため、太りにくいと言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか?
鴨の脂は太りにくい
鴨の脂には不飽和脂肪酸が豊富に含まれているため、魚の脂に似た特性を持ち、体への脂肪の蓄積が少ないとされています。
牛肉、豚肉、鶏肉と比べても、鴨肉は太りにくい肉といえますね。
体に悪いわけではない
鴨肉は、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の理想的なバランスを持っており、コレステロールが気になる方や生活習慣病の予防に適しています。
ビタミンやミネラルも豊富で、体に良い肉と言えます。
消化に関する注意
鴨肉を適切に加熱すれば、お腹を壊すことはほとんどありません。
ただし、鶏肉と同様にカンピロバクターのリスクがあるため、生や半生での摂取は避けるべきです。
食べ過ぎのデメリット
鴨肉だけでなく、肉類を過剰に摂ると消化不良や下痢を引き起こすことがあります。
これは未消化の食物が腸内で発酵し、腸を刺激するためです。体質や健康状態にもよりますが、腸内環境を整え、肉の摂取量に注意することが大切です。
おいしくても、適量を守って食べることが重要です。
鴨の脂・鴨肉のメリット
鴨の脂と鴨肉にはさまざまな健康上のメリットがあります。
ここでは、それらの効果を詳しく見ていきましょう。
不飽和脂肪酸
鴨肉に含まれている不飽和脂肪酸には以下のような健康効果が期待されています。
- 一価不飽和脂肪酸(オレイン酸):
血中のコレステロールを下げ、過酸化脂質の生成を抑制 - 多価不飽和脂肪酸(αリノレン酸):
血糖値と血中コレステロールを低下させ、生活習慣病の予防に役立つ
ダイエット効果
鴨肉には良質な脂質やタンパク質、ビタミン、ミネラルが含まれています。
鴨の脂は体温で溶けやすく、体脂肪として蓄積されにくいため、太りにくくなります。また、代謝を促進する効果も期待できます。
美容とアンチエイジング効果
鴨肉は、ビタミンやミネラルが豊富で、「ビューティーミート」とも呼ばれています。
これらの栄養素は、美容とアンチエイジングに以下のような効果をもたらします。
- ビタミンB1:エネルギー代謝を助け、疲労を回復させる
- ビタミンB2:細胞の新陳代謝を促進する
- ビタミンB6:皮膚や粘膜の健康を維持する
- ビタミンC・E:抗酸化作用があり、身体の老化を防ぐ
鴨肉の美味しい食べ方
鴨肉をおいしく食べることで、その健康効果を最大限に活かすことができます。ここでは鴨肉を美味しく調理する方法と、おすすめの食べ方をご紹介します。
鴨肉を焼く時のポイント 鴨肉を美味しく焼くためのポイントは以下の4つです。
- 室温に戻してから調理する
- 肉の表面の水分をきれいに拭き取る
- 弱火でじっくりと焼く
- 出る脂を上手に利用する
これらの工夫をするだけで、鴨肉の味わいが格段に向上しますので、ぜひ試してみてください。
合鴨ロースのおすすめレシピ
市販の合鴨ロースを使う場合、両面を焼いた後に蒸し焼きにし、お好みのタレで味付けするのがおすすめです。簡単でありながら、深い味わいを楽しむことができます。
鴨肉のソテー
鴨肉をシンプルにソテーして、さまざまなソースで味わうのも良いでしょう。ただし、焼き過ぎに注意し、余熱で中まで火を通すことが大切です。バルサミコソースはもちろん、柑橘類やベリー系のソースも鴨肉とよく合います。
鴨鍋で楽しむ
鴨鍋も鴨肉の魅力を存分に味わうのに最適です。鴨の脂も一緒に取り入れることで、鴨肉の風味をより一層楽しむことができます。いつもの鍋に変化を加えたい時にもぴったりです。
まとめ
鴨肉のメリット、デメリット、また鴨の脂について詳しく見てきましたが、ポイントをまとめてみましょう。
- 鴨肉は体に付きにくいため、太りにくい
- 鴨の脂は約20℃で溶けるので、体内で脂肪として蓄積されにくい
- 「ビューティーミート」とも称される鴨肉は、ビタミンやミネラルが豊富
- 全体的に見て、鴨肉は脂も含めて体に良い肉といえる
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