お子さんがアリの動きをじーっと観察しているのを見たことはありませんか?
アリの動きやアリの巣がどうなっているのか、興味を示したお子さんと一緒に楽しめる観察キットがあります。
それが学研から販売されている『ふしぎの国のアリのすハウス』
我が家も子どもからアリの観察をしたいとせがまれて、購入してみました。
この記事では、アリの巣観察キットの概要や、実際にアリの巣ができたかどうか、また失敗しないためのポイントなどをまとめています。
アリの巣を観察してみたい方、夏休みの自由研究の題材を探している方はよかったら参考にしてみてくださいね。
こんな方におすすめ
- アリの動きが気になるお子さんがいる
- アリの巣を観察してみたい
もくじ
観察キット「アリのすハウス」とは?
学研から出ている『ふしぎの国のアリのすハウス』は、アリの観察を目的とした観察キットです。
定価は税込みで1980円。
メーカーによる推奨年齢は、6~12歳です
楽天やAmazonなどの通信販売でも購入できます。
キットの中には、
- アリの住処となるハウス
- カラ―砂(白と茶色の2種類)
- エサ場
- アリとりカプセル
- スポイト
- ガイドブック
が含まれています。
キットの組み立ては、いたって簡単で、
- ハウスAとハウスBをあわせつなぎとめる
- ハウスの中に2種類の砂を順番にいれる
- スポイトで水を垂らし、湿度を整える
- エサ場をセットする
という工程で出来上がり。
組み立ては、7歳の息子でもひとりでキットの組み立てができました。
最後に保護者が、ハウスが隙間なくつながっているかなどをチェックしてあげるとよいでしょう。
観察までの道のりは、
キットを作り、アリを捕まえて、エサを準備するだけ。
虫を触るのが苦手なママでもできますので、安心してくださいね。
アリの捕まえ方
さて、肝心なアリの捕まえ方ですが、
よく穴をほるクロオオアリがおすすめとガイドブックでに書かれていますが、そこまでアリに詳しくない場合は、
種類の区別もわかりにくいと思います。
私の場合は息子にお任せしました。
公園や草地で、7ミリから1センチ程度のアリがたくさんいそうなところを、探してみてください。
キットの中にアリとりカプセルがあるので、それを使います。
方法は、次のとおり。
- 外でアリのいる場所(アリの巣)をみつける
- カプセルの中にえさを入れてアリの巣のそばに置く
- しばらく待ち、アリが数匹集まったら、キットに入れる
- 上記2と3を繰り返す
20~30匹が推奨されています。
我が家では最初、たくさん集めすぎてしまったのですが、
キットのなかでうじゃうじゃするだけで穴を掘らなかったので、多すぎるのはおすすめしません。
アリの巣は簡単にできるの?
ガイドブックでは、アリを入れて2日目ではましたに向かって穴をほり、3日目には横にも道を広げるという順調な巣作り具合ですが、
我が家ではそういうわけにはいかず、アリを捕まえては元の場所に戻したりと、
何度かトライ&エラーを繰り返しています。
- 1度目⇒上でアリが固まっているだけで穴を掘らない
- 2度目⇒アリが上の穴から逃げる
- 3度目⇒下に道をほり始めた!
といった具合です。
上の図は我が家での3度目のトライ(5日後)のキットのようす。
少し、崩れ気味ですが、アリの通り道ができているのがわかります。
本来なら次のようになるようです(ガイドブックより)↓↓
息子のお友達で、同じようにアリのすハウスを観察しているご家庭があったのでヒアリングしたところ
5日経ったところで巣をつくり始めた
というご家庭から、
何か月もアリの巣はできず、数か月たってようやくアリの巣を作り始めた
というご家庭もあり、やはり必ずしもアリの巣作りが成功しているわけではなさそうですね。
アリの巣づくりを成功させるコツは?
何度か試した結果、アリの巣作りと観察の上で大切なポイントがわかってきたので、まとめますね。
土の湿度管理
アリは乾燥が苦手です。
アリが最適な湿度、また道を掘りやすくするためにも、水分はこまめに補給したほうがよいですね。
ハウスの上からだけでなく、側面の小さな穴からも水分は入れられるので、
砂が乾いたかなと感じたら、適度に湿らせるようにしましょう。
このとき、
- えさ場は湿らせない
- 空気穴は塞がない
ように気をつけてください。
アリの集め方
アリを集めるときは、同じ種類で同じ巣にいるアリを集めることが大切です。
最初、私の息子はいろいろな場所からたくさんアリを集めてきたのですが、やっぱりアリ同士でケンカしたのか、
巣を作ることはありませんでした。
仲の良いアリがたくさんいそうな巣を見つけることがポイントです。
エサはメープルシロップがおすすめ。
エサはいろいろ試してみました。
メープルシロップがいちばんですが、
はちみつ、くだもの、クッキー、砂糖、昆虫ゼリーなどもいけます。
ただ、アリを集める際のエサはメープルシロップ、はちみつがおすすめです。
(時間短縮できます。)
「アリのすハウス」のおすすめポイント
子ども用に購入した観察キットですが、大人もハマる可能性があります。
今日はどんな風に動いているかなと気になってしまうんですよね。
アリのすハウスのこんなところがおすすめです!
ガイドブックが充実
28ページほどの冊子になっているガイドブックですが、
- アリの種類の詳細
- アリの巣の図解
- 卵から成虫になるまでの過程
- 働きアリの仕事内容
- アリの巣観察以外にキットで出来る実験
など、盛りだくさんな内容になっていて、子どもはもちろん、大人が読んでも興味深い読み物です。
実質私は、このガイドブックだけでも、観察キットを買ってよかったと思っています。
場所をとらない
アリの巣ハウスは、たて・横30センチ四方に収まる大きさ。
スリムでコンパクトなので、部屋の中でも場所をとりません。
スリムな分、接地面は水平に保たないと倒れる可能性がありますので、その点は要注意です。
大人でも観察したくなる
不思議なもので、大人でもアリが穴を掘っているのを子どもと一緒にみていると、なぜか応援したくなり、
「今日はアリの巣どうなっているのかな」と観察したい気持ちになります。
ハウスの中で、一生懸命に働いているアリを見ていると、外で動いているアリもかわいく思えてきますよ。
我が家のアリの巣も完成形にはまだまだですが、
どんな風にエサを与えて、どのような環境を作ってあげたらよいのか、
子どもと一緒に考えることで、勉強になります。
夏休みの自由研究にも最適だと思いますので、気になる方はぜひアリの巣作りにトライしてみはいかがでしょうか?
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